ボイス~犬猫の殺処分、過去最少へ~

環境省が公表した令和5年度(2023年度)の統計によると、全国で殺処分された犬猫の数は 9,017頭 にとどまり、記録が残る中で過去最少となりました。
内訳は犬が 2,118頭、猫が 6,899頭。引き取られた犬猫の総数 44,576頭 のうち、多くが返還や譲渡につながったことを示しています。

この数字は、行政や動物愛護団体、そして一人ひとりの飼い主の努力によって着実に改善してきた成果です。2004年度には犬猫あわせて 約40万頭近く が殺処分されていたことを考えると、まさに大きな変化といえます。

しかし、依然として「ゼロ」には至っていません。特に猫の殺処分が犬の3倍以上にのぼる現実があり、その多くが幼い命であることが報告されています。避妊去勢の徹底や、地域猫活動など、さらなる取り組みが求められています。

一般社団法人 動物愛護ラボはるうらら として、私たちはこの現実を重く受け止めています。
動物たちが「かけがえのない命」として尊重され、誰もが安心して暮らせる社会をつくるために――

  • ペット後見契約を通じて「最後まで責任を持って飼う」仕組みを広げること
  • 保護犬・保護猫の受け入れと新しい家族探しを支えること
  • 命の大切さを次世代に伝える啓発活動を強化すること

これらを今後の活動の柱として、一歩ずつ進めていきます。

殺処分数が「ゼロ」となる未来は、決して遠い夢ではありません。
そのために、私たちはこれからも声をあげ、行動し続けます。